□耳元には愛の囁きを
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丑三つ時。

誰もが寝静まった時間。

宗次郎は嬉しそうに志々雄の寝室に向かっていた。

当の志々雄はダブルベッドの上で由美と共に寝ている。


(あっ……今日も一緒か〜いいなぁ)


いつも一緒に寝ている事は死っていたが、見るとやはり嫉妬にも似たものが来る。


「……真実……」

「っ〜〜ん………」


耳元でそっと囁いてみるとくすぐったそうに志々雄が身をよじった。

その反応が面白くて、耳元でもう一度言ってみる。


「ま・こ・と・さん」

「……ふっん………っ」

「愛してますよ〜」

「んっ!……宗……そうっ!!」

「しぃ〜。由美さんが起きますよ」


強く耳に息を吹きかけると志々雄は目を開けた。

すぐ横にいる宗次郎にびっくりして声を上げかけたが宗次郎に口を押さえられる。


「静かにしてください。真実さん」


激しく志々雄は首を縦に振る。

それに満足したのか、宗次郎は手を放した。







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