裏
□耳元には愛の囁きを
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「おい。」
「なんですか?」
「いろいろ言いてぇ事があるんだが。ひとまず、なんでいんだ?」
「……だっていくら待っても真実さん来ないんだもん代わりに来ちゃいました」
「"真実"って呼ぶな。で、いつお前と寝るって?」
隣で笑っている宗次郎を見て呆れたと言うようにため息をつく。
ポンっと頭を撫でてやると幸せそうに目を細める。
「ったく。餓鬼はもう寝ろよ」
「はい、おやすみなさい」
「って何で入ってくんだよ!!」
「いいじゃないですかぁ〜たまには……ね」
「何がだ!」
モソモソと布団に入ってくる宗次郎に押されて仕方なく志々雄は寄る。
ダブルベッドに三人も入れるわけなくて、由美が落ちそうになる。
ズルズル落ちて行く由美を慌てて抱き止める。
「おっと!!」
「真実」
「ちょっお前………」
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