短
□誕生
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ちなみにボスはもちろん、と言うか巴である。
もう一人はなぜか黒笠刃衛だった。
本当はロバ役やりたかったのに、剣心に脅されて役を交代。
嫌々やっていた。
本番ではテンパったのと、親が来ない寂しさで半泣き状態であった。
その忌まわしき黒歴史であったお遊戯会のビデオを『わざわざ』誰かから借りてきた上映会と言うなの新たな嫌がらせを『プレゼント』としてきた後輩。
みんな『可愛い』と言うが、こちらは死にたくなった。
「今度は絶対にお前の黒歴史、探してやる。」
「無理ですよ。僕のはないですって。まこっちゃん。ププッ」
「殺すぞ。ごらぁ」
「あーもう。宗次郎。挑発しないの。志々雄先輩も、ほっとくのが一番ですよ。」
「・・・」
「駒形先輩は何上げたんですか?」
「あげてないわよ。」
さらり、とプレゼントはないけど発言をされてそれはそれで凹んだ真実だった。
「ないんですか?」
宗次郎も意外だったのか、ビックリと目を丸くした。
由美はないわ、と頷いた。
「・・・」
「先輩が凹んでますけど?」
「ね。」
「ねって駒形先輩って僕よりも酷い奴ですか?」
「まさか。一緒にしないでよ。」
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