□兎年
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「じゃんっ。見て、ウサギのブローチ」

「・・・で?」

「で?じゃなくって、何かないの?可愛いね〜とか似合ってるよっとかさ。」

「豚に真珠じゃないか?」

「あんたって!!!!いいもん。剣心が『薫殿、可愛いでござるな〜』って言ってくれたわよ」


そう言って、ちらっと珍しく着物を着てる雪代縁を見れば眉間に皺がよっていた。

不機嫌ですって感じで、雪代縁はわたしの胸についているソレを指さした。


「それは俺がお前にやったものだ。誰よりも似合ってるのわかって買ったに決まってるだろ。」

「・・・素直じゃないよね。」

「・・・」





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