夢
□冬休みの過ごし方
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「由美はどうすんの?宗次郎と付き合ってんだから、どこか行くの?」
「そうね、ママが宗次郎に会いたいとか言ったから三人で出かけるわ」
「そうなんですよ。あの駒形先輩のお母さんと旅行行くんです。」
「何処に?」
前のハロウィン事件から二ヶ月。
二人は付き合っていると公にしているからそれなりの事実も作ってきた。
学校では必要以上に一緒にいたが、関係は相変わらず「先輩と後輩」「姉と弟」だった。
興味出たとばかりに鎌足は食いついた。
「何処って大したことないわよ。ラスベガス」
「なんでそんな所行くのよ!!!」
「なんでってママがそこのカジノのオーナーに呼ばれたのよ。で、ついでだから彼氏もって」
「初めての海外なんですよ!!お土産なんか買いませんからね」
「相変わらず、由美のママさんはすごいわね」
「まぁね」
さすがは政界相手に体を売っていただけはあるなと誰もが一瞬由美の親に敬意をはらったのだった。
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