復活
□側にいます
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家具も殆んど無いに等しい部屋
ベッドに腰かけている幼い黒髪の少年
見覚えがある
寂しそうに俯くその顔は……
酷く自分と良くにていて…………
幼い頃から余り愛情というものを貰った記憶がない
そのせいか、初めてあの子をを好きだと思った時、どう接すれば良いのか分からなかった
だから初めは怯えられた
そんな顔が見たいわけでは無いのに…
でも、分からないながらに『好きだ』と伝えたら
頬を染め、頼りないけど、嬉しそうな笑顔で
『俺も、ヒバリさんの事、好きです』
そういってくれて…
初めて人と一緒に過ごす時間が出来た
彼との時間は心地良く、安心出来るものだった
そんな時間がずっと続けば、そう願った矢先
夢を見た
幼い頃のひとりぼっちの夢
寂しい部屋に、たった独りで過ごした記憶
怖い
怖い
あの子はどこ?
一緒に居てくれたあの子は………
一体、どっちが夢なの…………………