暁の玉

□第六章
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アスランの出血は止まった。


「あとは彼……アスラン君の気持ち次第です」


顔を上の方に向けた。

――――………
―――……
――…
―…



同じ時
アスランは上から自身の体を見下ろしていた。


「俺が死ねばカガリは自由だ。これでいいんだ」


その時鋭い視線を感じる。

視線の先には盲目の神父。


「あなたはこのまま死んでいいのですか?苦しみから逃げて……無責任ではないですか」

そう、答えは決まっていた。

「俺は……生きてカガリを守りたい!」



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