ハーモニー
□第一章
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お互い、ソファーに座り
呼吸を整える。
「で、話って?」
「実は、今建設中のヘリオポリスが少しずつ動いてるらしいんだ」
「なんだって!?それはどういう事?」
アスランは持参したノートパソコンを開き、カガリに見せる。
「元々この位置に建設していたはずだが、エンジンを故意に作動されたようなんだ」
カガリは今の位置と元の位置を見比べ驚く。
「だから一刻も早くエンジンを止めないと」
「引力にひかれ地球に?」
「可能性は高い。だが、こんな任務頼める奴がいない、だから………」
アスランはカガリを見つめた。
「俺が出る」
「えっ?だっ大丈夫なのか?」
「俺が行ったほうが確実だろ?ただ……」
とアスランは立ち上がりカガリの横に座った。
「必ず帰るから」
とカガリを抱きしめた。
カガリもアスランを抱きしめ返したところでテレビ電話の呼び出しが鳴った。
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