夏にメリークリスマス
□プロローグ
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「私がお前をお嫁にしてやる」
「え?……僕は男……」
「関係ない!お前女みたいだし」
とその少女は少年の深藍色の髪を撫でた。
「じゃあまた……」
太陽のような笑顔で
輝く金色の髪を風になびかせ去っていった。
あの日
たった一度しか会ったことのない
名前も知らない彼女を想い続けて今まで頑張ってきた。
あれから10年……
俺は15になった。
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