幻水 ティアクライス小説

□願い
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城に帰ってきた次の日。


「あ、ロウ! 昨日帰ってきたんだっけ。
どうだったの?」

モアナに報告しに行ったら、
マリカがいた。

「あぁ、雪女みたいなのは見つけたんだけどさぁ。」
結局見失ったんだよな、と。

「ふーん、そうなんだ。」
「残念だったねー。」

全然残念そうに聞こえないんですが。

「まぁちょっとドガじーさんにでも
聞いてみようかなと思ってさ。」

雪女について何か知ってるかもしれないし。

「あー、そうね。それがいいかも。」
それよりもさー、雪女って人間だったの?
モアナは興味津々だが
俺自身そんなに見てないんだって。

「そーいえば、アスアドさんと一緒に行ったんでしょ?」
「あぁ、そうだけど。」
マリカの情報は意外と早い。

「アスアドさん、今日熱だしちゃって大変らしいよー。」
「え、マジ? 今日?」

山からは大体15日くらいかかる。
そんなに経ってから風邪・・・?



「見舞いでも行ってみるか・・・。」
そう言うロウに、すかさず
「あなたが行ったらさらに熱が上がるんじゃないかしら。」

ディアドラが突っ込みを入れた。

「うわ、ディアドラいたのか。」
「えぇ、少しモアナに用事があったの。」

「びっくりしたー。
 あ、とりあえず行ってみるな。さんきゅーマリカ。」
そう言って、行ってしまった。

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「熱・・・・上がるわね。」

不思議そうにしていたモアナが聞く。

「でも、何で熱でたんだろ?」
「そうよねー。何でかな?」
マリカも同じ事を思っていたようだ。

「・・・・知恵熱よ。」

ディアドラは何かを知っているようだった。
「詳しく聞かせてもらえます?ディアドラ姉さん。」
「わ、私も聞きたいっ・・・。」

「そうね・・・あの二人・・・。」
















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ご想像通りです。
最後のとこだけ
何となく説明不足っぽくなってすいません・・・。
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