幻水 ティアクライス小説

なんでもない恋の魔法で
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ティアクライス城に来ていたグントラムの目の前を

ロウが走って横切った。

グントラムに気付いたロウは急ブレーキをかける。

「っ・・と、グントラム、珍しいな。」

「あぁ閣下、今日も可愛らしいですね。」

そんなに急いでどうしたのですか。

そう付け足して言う。

「んな・・・・可愛いってなんだよ。。」

「おっと、間違えました。今日もお元気ですね。」

「まぁ・・・いいけど。俺は元気なのが取り柄っていうか。」

それで、どうしたんだ?

そうロウが問うと

「えぇ、少々姫様に手紙をお渡ししようかと。」

「お前から?」

「いいえ、民達からの手紙ですよ。」

あの方は皆から慕われていますからね。

「まぁ、あとは閣下の顔が見たくなったんです。」

貴方の笑っているのを見ると、私も楽しいですから。

もう、暫くアストラシアに来られないと心配で心配で。

「む・・・それは喜んでいいのか、俺?」

「元気そうで安心致しました。」

なによりその笑顔が見れましたので。

「閣下、何やら急いでいたようですが大丈夫ですか?」

「おっと、呼ばれてたんだった。じゃ、またな!」

ロウは手をこちらに手を振りながら走っていく

「危ないですよ。前を見て走ってください閣下。」

そういうとまた正面を向いて、走り出す。

まぁ、城内を走り回るのもどうかと思いますが。



閣下にお会いした後に いつも心に残るのは

心地よい風が駆け抜けた 草原のイメージだった。





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朝起きたらなんか頭に浮かんだイメージでした。

窓あけっぱだった・・・。

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