幻水 ティアクライス小説

ある日の昼下がり
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窓からは暖かな日差し。

絶好の昼寝日和だ。

授業中だけど。

(あーあ、ロウってばぐっすりだよ・・・・。)

つくえに突っ伏して、ロウが眠りこけていた。

(・・・まぁ、いつもの事か。)

この辺りは気候も暖かいし、ね。


授業が終ってもロウは爆睡していた。

「おーい、ロウ。授業終ったぞー。帰る時間だぞー。」

容赦なく背中をたたいて起こす。こうでもしないと起きたためしがない。

「うあ・・・。おはよ、シャバック。」

「おはよ、じゃないって。ほら、帰る支度しろって!」

ロウはもぞもぞとかばんに教科書を詰めている。

「全く、何しに学校に来ているのですか、貴方は。」

「ヒナも何か言ってやってくれ。オレじゃもうどうにもならないよ。」

「私が言っても無駄なのは、すでに経験済みです。」

何だ、ヒナもオレと同じ事してたのか。

「これだけ寝ていて、そこそこの成績を残しているのは誰のおかげだと思っているんでしょうかね・・・。」

まぁ、もちろんロウに勉強を教えているヒナとオレのおかげなわけだが。


「ではまた明日。」

「あぁ、また明日、ヒナ。」

「気をつけて帰れよ〜。」

ロウとオレはヒナに手を振る

「寮に住んでいるのですから、心配されなくても大丈夫です。」

ぷんぷん

そんな効果音が聞こえるような、ヒナの後姿を見届けて

「ま、俺達も帰りますか。」

「あ、そうだ。ロウ、今日も宿題でてるぞ。」

だから、一緒に勉強しよう?

「いいけど・・・・。シャバック、お前また・・・。」

「お礼はキスで頼むよ、ロウ。」

いつものように。ね。

「キスだけで、すめばいいけど・・・・。」

ぼそっとロウが呟いた。




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「・・・・・っていう夢を見たんだけど、さ。聞いてるの、ロウ?」

シャバックが身を乗り出してくる

何か寒気がしていたのは、このせいだろうか。

「・・・・・・。おまえなぁ、俺に何をしてほしいんだ?」

「だから、キス。お礼のキスが欲しいんだけど。」

勉強、ではないが、少々仕事を手伝ってもらって。

まぁ、お礼をするのに問題はないんだけどさぁ・・・。

「全く、別にそんな理由なんてつけなくても。」

いつでもキスくらい、してやるのに。

そういって、そっとシャバックの唇にキスをする。

普段、あまりしないせいか、こっちからキスをするのは以外と恥ずかしかった。

「理由は大事なんだよ、ロウ。人は生きるのにも理由が必要な時があるんだから。」

「俺がシャバックを好きなのにも、理由がいるのか?」

聞いてみる。理由なんて、あるんだろうか。この気持ちに。

「理由はあっても別に悪くはないだろ? まぁ無くてもいいんだけどね。この場合。」

俺達がお互いを好きである事には。

「何だかくすぐったいなぁ。」

説明できない事が。




俺達は作業を中断して

もう一度、唇を重ねる

できるなら、もう一度といわずに、何度でも。






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できました。シャバ主。フハハ(いばるな

ついでに学園パロ的な感じで、どうだったでしょうか・・・。ドキドキ

シャバックはいいキャラすぎて書くのにきどきしちゃいましたよ・・・。
皆様色々イメージがあるとは思うのですが、私の中ではこんな感じでしたー。

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