TK過去拍手

□過去拍手用リウ主
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うーん。

ロウは考えながら歩いていた。

(お礼、か・・・。)

何をあげたらいいんだろう。

自分からプレゼントをする、ということが
今までほとんど無かった。

だから今こうして、悩んでいるんだけどさ。


どすっ。

「いてっ。」
「んぎゃっ!!」

前を見ていなかったため、誰かにぶつかったようだ。

「あ、ごめ・・・・。」
「いってててて・・・。」

見ると、リウが倒れていた。

「うわ、リウごめん・・・!」

ちょっとぼーっとしてた。

「いや、だいじょぶ。 まったく、何ぼーっとしてたんだ?」

リウが聞いてくる。
・・・・聞いてみようか。

「リウはさー、プレゼント、何もらったら嬉しいんだ?」

「・・・は? いきなり何よ。」

だから、プレゼント。

「あぁ、何もらったら嬉しいかって? 何でそんな急に。」

「別にいいだろー。たまにはお礼もしないと、って思っただけ!」

(誰にプレゼントするんだろ・・・。)

好きな人にでもあげるのかもしれない。
そう思うと、リウは少し憂鬱になった。

(でも、そうだな。)

「やっぱ一番大事なのは、気持ちだろ?
 気持ちがこもっていれば、何でもいーと思うよ。」

「気持ち・・・・ねぇ。」

「つまりは、プレゼントする気持ちがあれば、うれしいってこと。」

(俺はロウに何か貰ったら、それが何でもうれしいんだけどなー。)

そうか、気持ちかぁ。
「んー・・・・。」

少し考えて。
「じゃあ・・・・。はい、これ!」

持っていた、古代しおからを リウに渡す。

「これ結構美味いんだぜー。」

にこにこ笑っているロウ。
リウは、自体を把握するのに少し時間がかかった。

「・・・・・プレゼントしたい人って、俺かよ!?」

(本人に聞くか、ふつー!?)

「あぁ。今日、誕生日だっただろ?」

「・・・・、覚えてたのか?」

「まあな。」

へへっ、そんなもので悪いな!

そう言っているロウの笑顔が
リウにとっては一番のプレゼントだった。

「サンキュー・・・・ロウ。」

「これからも、よろしく。」

「あぁ、こちらこそ。」

くすぐったい会話。


(・・・・すげー嬉しいけど。何でしおから・・・。)
変なプレゼントが、
ロウらしくて、リウは笑った。

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