TK過去拍手

□過去拍手用ミズ主
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ミズラックの告白

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最近自分がおかしい。

ロウ殿の顔を見ると何やら顔が温かくなったり。

変な夢を見たり。

ロウ殿が・・・あんな・・あんな・・・・!!

「あんな事をするなんてーーーーーー!!!」


突然叫んだミズラックに周囲の人々が驚いたが、
ミズラック自信は気付いていない、というか
気にしてなかった。


一体、私はどうしてしまったのだろう?

かれこれ何年間、祖国のためを思い
防衛義勇軍として働いて来たが
今まではその事しか考えていなかったので
これがどういう事なのかさっぱり分からない。

過去にもそんな経験はなく
リウ殿で始めてであるからして・・・


この気持ちは、一体何なのか。


「うーん・・・・。」

ミズラックがいつもの場所でたったまま考えていると、
さきほどの騒ぎを聞きつけたらしいロウがやってきた。

「おーい、ミズラック、どうしたんだ? 
何かさっき叫んでたらしいけど・・・・。何かあったのか?」

「ロ、ロウ殿・・・・!!」


ほ、本人が来てしまった!
仕方ない、ここは・・・


「ロウ殿、折り入って相談があるのですが。聞いていただけるでしょうか?」
「え、相談? いいけど・・・。」

「実は・・・・・」


と、今までの事を話し出した。
聞き終わった後、ロウは真っ赤だった。

「俺が、 夢で、 そんな・・・事を?」
「えぇ、そうなんです。これはどういう事なのでしょうか?」

それを俺に聞くのか!!!!!!
ロウは叫びたかった。
気付いてないのか、それに!
しかも俺かよ!!
男だぞ!
お、俺に一体どうしろっていうんだ!

「そ、それはお前が俺の事を好きである、という事なんじゃないかなー。」
わけがわからなくなって言ってしまった。

何やってんだよ俺ー!!!

後悔先に立たず。

「なるほど・・・・そういう事ですか。ようやく理解しました。」
この気持ちが何なのか、ロウ殿に聞いてはっきり分かった。
ロウ殿に言わせてしまったのは・・・とても申し訳ないが。


いや、気付くから普通。


もし聞こえていたらロウはそう言っただろう。

だが鈍感なロウにそう言われたくもなかった。


「・・・私は・・・。」
「ミズラック?」
ミズラックが息を吸い込む。
そして。

「私はー!ロウ殿がー!好きであるとー! ここに宣言するーーー!!」

「うわあああああああああああ!!!!!!!!!!!叫ぶな!言うな!!!!!!」

ロウは真っ赤になりながら必死でミズラックの声をごまかそうとした。
が、いつも宣言しているミズラックの声は
あたりにいる人々にまるまる聞こえてしまった。


「ああああ・あ・・・あ・・・お前はっ・・・・・!!」
ロウには怒る暇もなく。
「・・・・・・・・ロ、ロウ殿!?」
あまりの衝撃にばたりとその場に倒れてしまった。


ロウが次に気づいた時にはもう噂になっており、
他のロウを狙っている人々は口々に

(((先を越された・・・・・!!!)))

と思ったそうな。



「あれって・・・告白じゃん。叫ぶか、ふつー・・?」

思い出しても、恥ずかしい。

だがそれを本気で嫌だと思えない自分がもっと恥ずかしかった。

(何なんだよ、これ・・・っ。)

ぼふっと枕に顔をうずめると
顔が赤くなっているのがよくわかった。

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