贈/宝
□それは最終手段。
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デュランダル日野うてなさんへの捧げ物です。
主人公の設定を少しお借りしました。←
主人公の名前もアレクです
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「なぁグントラム、いつ結婚しようか。」
唐突に、アレクがそんな話をしてきた。
「・・・・姫様、一体何の話ですか・・・・?」
「いや、だから、俺とお前の結婚式を・・・・。」
まさか姫様からそんな言葉がでるとは思わなかった。
唐突すぎる、この人は。
「・・・・冗談はよしてください、大体貴方はまだ結婚できる年齢ではありませんよ・・・・。」
アストラシアでは、結婚できるのは18歳からだ。
あと3歳ほど足りないわけですが。
「だってさー、グントラムに見合いの話があるとかって聞いたから・・・。」
「それはお断りしました。全く、だからといっていきなり結婚するなんて言い出さないでください。心臓に悪いです。」
結婚というのは、色々あるんですよ、そりゃもう色々。
それは私だって姫様と結婚したいなーなんて思うわけですが、
それはそれこれはこれ。やはりまだ姫様には早いと・・・・
ぶつぶつ。
「グントラムは、俺・・・・いや、私と結婚したくないのか?」
俺・・・じゃなくて私はこんなに、グントラムが好きなのに。
わざわざ言い直さなくてもいいですよ、もう慣れましたから・・・。
でも・・・そんなきらきらした目で見てもだめです、姫様
「したくないとか、そういう事じゃないんですよ。」
(本当なら今すぐ結婚したいのは山々なのですが。)
頭に浮かんでしまう考えをムリヤリ押しのけて。
「この国では結婚は18歳からと決まっているのです。それを・・・国を治める私たちが破るわけにはいかないでしょう。それに・・・・。」
「・・・・それに?」
「約束しましたよね、貴方が大人になるまで・・・私が責任をもってお世話させていただきますと。」
「世話・・・・・。」
それは、この国に誓った言葉。
貴方と、このアストラシアに対しての誓い。
「さすがにそれだけは、破れませんから。」
初めて貴方に誓った約束ですし、ね。
アレクの髪をそっとなでると、アレクはくすぐったそうに目を細めた。
「しょうがないな、じゃあグントラムにはもう少し待ってもらおうかな。」
俺が大人になるまで。
「そうですね、楽しみに待っています。」
頭の中で、ウェディングドレスを着たアレクを想像しながら。
「きっと、もっと可愛くなるんでしょうね。」
もう少し、身長も伸びるだろうか。まだまだ育ち盛りだから。
「姉様達があれだけ美人なんだから、俺だって美人になるに決まってるだろー。」
へへっ、と可愛らしく笑って。
クロデキルド様やフレデグンド様に比べたら少々元気に育つのだろう。
「あぁ、そのほうがドレスも映えるかもしれませんね。」
白じゃなくて、赤とかのほうがいいですか、アレク?
「・・・・グントラムも、意外と気が早いよなぁ・・・。」
そりゃぁもう、ずっと考えていますから。
私だって、貴方のことが好きなんですよ。こんなにも。
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ウボアー。
えと、グンにょた主で考えに考えたらこんなことになりました・・・!
う、受け取ってくださいますか、私の愛・・・・(ぁ
あと、ずっと考えていたら、二部作(設定違い)になりました。
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