贈/宝
□−序章組− 絶望⇒希望、夢。
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メルトダウン の水上様への捧げ物。
設定もそれとなくお借りしました。
小説読んでないのに書いたので色々と捏造です。
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一度、絶望を味わったからこそ
今、自分は幸せであると、言える。
あの時、声が、枯れるまで叫んで
名前を呼んで、泣いた。
けれど、彼女は二度と戻らなかった。
俺は一人に、なってしまった。
そう思った。
でも
雨に濡れて城に戻った俺に、
シエンは何も言わずに
タオルを被せ、その上から
俺を抱きしめてくれた。
それは、確かに人のあたたかさで。
(あぁ、俺にもまだ残っているのだ。)
と
そう思えた。
今俺は、以外と、幸せなのだ。
「どうした、レイ。考え事か?」
シエンが横に立ってそう尋ねた
「・・・・未来のことを。」
そう遠くない、未来
一なる王との戦いになるだろう。
俺が思いを馳せるのは、その先の未来。
「いつか・・・・会えるといいな。」
「あぁ。そのためにも、この戦いを終らせるさ。」
もう一度、会うために。
少し肌寒い星空の下、
願う。
ラナン、と名前をつけた息子が
今、幸せでありますように。と。
「おい、あまり外にいると体を冷やすぞ。」
「あぁ、そうだな。」
シエンが差し出した手は、暖かかった。
あの時と同じように。
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初序章組!
やっとかけました!!
序章組みのきっかけである、
水上様へ押し付けるように捧げます。
貰っていただけると嬉しいです。