贈/宝

−序章組− 絶望⇒希望、夢。
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メルトダウン の水上様への捧げ物。
設定もそれとなくお借りしました。
小説読んでないのに書いたので色々と捏造です。

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一度、絶望を味わったからこそ

今、自分は幸せであると、言える。

あの時、声が、枯れるまで叫んで

名前を呼んで、泣いた。

けれど、彼女は二度と戻らなかった。

俺は一人に、なってしまった。

そう思った。

でも


雨に濡れて城に戻った俺に、

シエンは何も言わずに

タオルを被せ、その上から

俺を抱きしめてくれた。


それは、確かに人のあたたかさで。



(あぁ、俺にもまだ残っているのだ。)



そう思えた。




今俺は、以外と、幸せなのだ。



「どうした、レイ。考え事か?」

シエンが横に立ってそう尋ねた

「・・・・未来のことを。」

そう遠くない、未来

一なる王との戦いになるだろう。

俺が思いを馳せるのは、その先の未来。

「いつか・・・・会えるといいな。」

「あぁ。そのためにも、この戦いを終らせるさ。」

もう一度、会うために。



少し肌寒い星空の下、

願う。

ラナン、と名前をつけた息子が

今、幸せでありますように。と。



「おい、あまり外にいると体を冷やすぞ。」

「あぁ、そうだな。」

シエンが差し出した手は、暖かかった。

あの時と同じように。





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初序章組!
やっとかけました!!
序章組みのきっかけである、
水上様へ押し付けるように捧げます。
貰っていただけると嬉しいです。

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