幻水 ティアクライス小説2
□痕
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部屋で眠る彼の横に立って
その頬に手を添える
レイは、くすぐったそうに寝返りをうって
俺の手から逃れていく。
いっそのこと、自分の黒い部分につかまってしまおうか。
あぁ−−−−。
なんて楽な 現 想 だろう。
それが、ありえない事だと分かっているからこそ
心から願う
コワれてしまえばいいのに。
自分からは動けない
誰か俺を動かしてほしい
それに流されるままに
俺を彼と一緒にいさせてくれないだろうか
全てを黒く塗りつぶして
レイの首筋に唇を当てて
強く吸う。
後に残るのは自分の痕。
誰も知らない、俺だけの証
「・・・・レイ。首のところが赤くなってるぞ。」
何も知らないフリをして
「・・・・え?なんだろ、虫にでもさされたのかな。」
俺がつけた痕に、レイの手が触れる。
「・・・・・嫌な虫だ。」
「・・・・まぁそう言うなよ。虫だって生きるためなんだからさ。」
そう、俺はお前がいないと生きていけないのだろう。
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序章組の参謀は・・・・
なんか黒くてもいい気がする!
あっ、こっちのほうが書きやすい!!
・・・・・・。
リウも好きだよ!