幻水 ティアクライス小説2

学園パロ〜体育祭Ver2〜
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学校から寮までの帰り道。俺はシャバックと二人で歩いていた。

近いようで以外と遠かったりする。

「そういえばロウ、もうすぐ体育祭だって知ってた?」

隣で歩いていたシャバックが思い出したように言った。

「おー・・・?何か名前からして楽しそうな名前だな。」

ぶっちゃけ初耳だたけど、”体育”というからには体を動かす祭りみたいなもんだろうと思った。

「あぁ。まぁ名前どおりなんだけどな、クラスの中で誰が何の競技に出るかを決めないといけないんだよ。」

なるほど、それでシャバックはめんどくさそうに言ったのか、とロウは納得する。

何せクラスの副委員長様だ。

ちなみに委員長はヒナ。この二人のペアは校内でも色々と有名だ。

「オレはあんまり、まとめ役って苦手なんだよ。」

シャバックがぼやく。

何を言う、前の文化祭の時だって二人で色々とまとめていたくせに。

「・・まー・・あれはほとんどヒナがやってくれたんだよ。オレはむしろロウのほうが
こういうの向いてると思うんだけどな。」

「えー・・・俺? 何でだよ・・・。」

全く根拠がないじゃねーか。

俺は過去にそういう事をした経験もないし。

「うーん、何と言うか・・・オレの勘・・・かな?」

そう言ってシャバックは笑った。

勘、というのも根拠にはならないと思うんだが、

シャバックの勘は以外と当たるから困る。

「・・・・それで。 体育祭の準備でもあるのか?」

俺はそれとなく話を逸らした。

今のクラスはこの二人で上手くいってるんだし。

「あー、そうそう。そんでさ、資料作るの少し手伝ってくれないかなー・・って。」

「何で俺が・・・。」

「いいだろー別に、オレはお前と一緒に居たいの。」

全く。そうストレートに言われると断れないじゃねーか。

ロウはぶつぶつ言いながら承諾する。


・・・この前の事件が、大分前のように感じた。

あの後から、俺達は前より一緒に居る時間が長くなった。

・・・一応、恋人・・・・だから。

それは前と比べて、あまり変わらないようであって、

全然違うようでもあった。

俺も、シャバックも、お互いがもっと一緒に居たいと。近くに居たいと思うようになった。

(・・・考えたら何か恥ずかしくなってきた・・・)

も親父にはバレてるけど、学校ではほとんどバレてなくて。

・・・・一部・・・ヒナにはすぐバレたけど。

『全く、ここでイチャイチャしないで頂きたいですわっ。』

頬を膨らませて怒るヒナの顔が目に浮かぶ。

でも、何かというと俺達の事を気にかけてくれるヒナは、俺達の親友だった。

(ほとんど怒られてばっかだけどな。)

・・・・また近いうちに怒られる気がする。

「それでさ、ロウはどの競技に出たい?」

「あー、そのきょーぎって具体的に何するんだ?」

そんな事を話しながら歩いていたら、

一人のときは少し遠い気がする帰り道も以外と近くなった。






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あんま体育祭とかやった事ない私が通りますよ。

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