ペルソナ小説

□世界くらい変えてやる 主人公サイド
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神様なんて 信じてやらない

こんな世界を望む神なんて。




「陽介っ!!!」
俺を庇って影に飲まれる陽介を見ながら
俺は動けなくなった。
心にあった支えが折れた気がした。

何があったのか理解する前に
陽介は世界[ココ]から居なくなった

イザナミは間をいれずに攻撃をしてくる
頭が混乱して、体が動かない。
(陽介、陽介は・・・!?)

次がくる

「藤堂君っ!!!」
どん

俺の代わりに呑み込まれる天城。
そうして簡単に消えてしまう存在
俺は何もできない
もう考える事もできない

もう一度。
「させないっ・・!!」
どん

里中も同じように消えていく。
皆、飲み込まれる。



さっきまでそこにいたのに
こうも簡単に消えてしまう存在。
そんな事が許されるのか
いかに神様であっても。

そんな神様なら
俺は信じない
いなくていい
存在しないほうがいい!!

「ペルソナァァァァ!!!」
怒りにまかせて攻撃をしかける
だが、その攻撃すらも簡単に流されてしまった。
こんなにも、苦しいのに
こんなにも力を望んでいるのに!!!
俺の心の力は。俺たちの力はその程度のものだとあざ笑うかのように
もう一度
影が足元に浮かぶ。

涙がでそうだ
こんなところで終るのが嫌で嫌でしょうがない
俺を守って呑み込まれた皆も
なんで庇ったんだ、こんな 
何もできない俺を!!


目の前が真っ黒になった。
体の存在が感じられない
確かにそこにあったのに。



嫌だ、嫌だ。こんな終り方は許さない。

「藤堂。」
ふいに陽介の声がきこえる
「こんなところで、終れないよな・・・相棒?」
いつもの声
ずっと隣にいた存在
生きて いるのか
まだ そこに いるのか。
「頼むぜ。相棒。 お前しか・・・お前にしかできないんだ。」

周りに皆の存在を感じる。
今まで付き合ってきたコミュニティの存在。
「絆」の意味。

「俺たちが力を貸すから。信じてるから。お前を。」

「絆」は力になる
心の支えになる。
つまりそれは、俺のペルソナの力となる。

あぁ
そうか。

イザナギ。
お前となら。皆となら。
まだ
「まだ・・・・戦える・・・!」


大丈夫 皆そこにいる
消えてない
絆は簡単に消せないんだ。

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