ペルソナ小説

□プールサイド。
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夏だ!

夏といえば海!

だが海は遠くて行けない。

よって、プールだ!

「・・・・で、何で男4人でこんなとこにいるんだっけ・・・・」
男4人。俺、陽介、完二・・・そしてクマ。いつものことだが眩しい。(クマが)
「や・・・林間学校でも泳げなかったし・・・やっぱ夏っつったらプールだろー!?」
今回の企画は陽介だ。
陽介だった。
つまり
「女子がいねーんじゃ意味ないんだけどな・・・!!!」
少しでも期待した俺が馬鹿だったよ!!!

「ははは、悪ぃ・・・。」
全然悪いと思ってない顔だ。

「まー・・・いいんじゃないすか、息抜きくらい。」
完二は男らしくあきらめていたようだ。さすが完二。

「クマー!!これがプールクマ!? 人がたくさんいるクマー!!!」
クマははしゃいでいる…


一番の問題はこいつだ。
クマはクマであるならまだしも、あれを脱ぐと美形とかしてしまい、
女の子にもてまくるので迷惑このうえない。
「・・・・なんでクマまで・・・」
「・・・そりゃ、クマだから・・・」
言わずもがな、いつもの調子で断りきれなかったんだろう。
「はぁ。しょうがないか・・・」

「あっ、チエちゃんにユキちゃん発見!!」
クマが叫ぶ。
いや、二人がこんなところにいるわけ・・・
「あれ、藤堂君・・・・?どしたのこんなところで。」
・・・っていたよ!!!!

「あ あああ 天城! さ 里中も何でこんなところに」
「あぁ、陽介は断られたっていってたのに何でいるんだ?」
「いや、えーと、ほら!暑かったからさ〜!! あはははは!」
「実は、クマ君から連絡があって・・・。寂しいからって。」


クマに負けた男 陽介。

「・・・・・OTL」
「まぁ、落ち込むなって。」

「あ、そだ、リセチーも来てるよ!」
思い出したように里中が言う。
「え、まじかよ!!!」
陽介はうれしそうだ…

「うん、藤堂君もいるよって言ったら、絶対行くって着いて来ちゃったよ〜。」
どうやら里中が連絡したらしい。
結局これで全員そろってしまったが。
「せ〜ん〜ぱ〜い♪」
むぎゅっ

「・・・っ・・・うわぁ!!!」
背中に当たるやわらかい感触・・・っ
「りりりりり・・・りせ・・・! ちょ、離れろって・・・」
あ・・・あれは・・・。・・・。
考えない事にした。

ふりむくと、りせが立っていた。
ものそいかわいい。
いや、天城と里中も十分かわいいよ。うん。
が、、りせの水着は意外と大胆だった。
「えへへ、りせ水着買っちゃったんだ〜! 似合うかな、先輩?」
なんて大胆なビキニ!
いいのか高校生・・・
「え、あ、あぁ、似合う。」
「やったー!! りせ 嬉しいっ!!」
抱きつこうとするりせを避けた。
さすがに水着は簡便してください。男として。


一通り遊びつくして、疲れたのでプールサイドで休む。

クマはいまだに完二とボールで戦っている。
りせも一緒だ。

「いやしかし、りせがこんなとこ来てて大丈夫なのか・・・?」
「あぁ、完二いるし、だいじょぶっしょ。」
あ、そういやそうだな・・・。あいつ顔だけはこえーからな。
里中と天城は飲み物を買いにいった。
プールサイドで陽介と二人。
なんか悲しい。

「こういうのって、久しぶり・・・・ってか、今まであんまりなかったな。」
突然陽介がうれしそうに話し出す。
「・・・・前の高校の友達とは行かなかったのか。」
「行ったけど・・・。今のほうが断然楽しいかな。気を使わなくていいっつーか。」
「・・・・成長したんだな。」
「何恥ずかしい事いってんだよ。」
恥ずかしいのはお前だ。
そういってやりたい

「あー、以外と田舎もいいよな!プール空いてるし。」
「・・・まぁ、都会に比べればな。」
ちょっと狭いけど。
「また皆でどこか遊びに行きたいなぁ。」
「・・・そうだな。・・・・事件が解決したらな。」
「・・・・・・あぁ。そだな。」
あぁ、ちょっと空気を読まない発言だったかな
久しぶりに息抜きに来たのに。
「お前、いつも考えてるのか?・・・・事件の事。」
「・・・・」

事件を忘れて、楽しく遊ぶ時間がとれたらいいのに。
リーダーだから。
そんな理由じゃない。
なぜか、不安でしかたがないだけだ
先がみえなくて。
俺のせいで皆をまた危険な目にあわせるんじゃないかって。

「リーダー、そんなに抱え込むなよ?」
・・・そんなに深刻な顔をしていたのだろうか。
心を読まれた気がしてどきっとした。
「あぁ・・・・。うん。大丈夫。」
「そっか。まぁ、何か行ったら参謀の俺にも言ってくれよな!!俺、頭脳派だから。」
「・・・頭脳派のわりにはテストの点が低い気がします先生。」
「うぐっ・・・痛いところをつきやがって・・!!」

そんなたわいのない会話でも
今の俺には十分すぎるくらい。

だからこそ
俺は決めたんだ。

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