ペルソナ小説

□世界が終るまでは
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BADEND風味モドキなので
暗いものが苦手な方は注意してください









−−−−−−−−−−
これは 、 悪い 、 夢だ。

夢なんかじゃないよ。 これが現実だよ。
だから言ったのに。無駄だって。


足立が笑っている。

世界 が 黒く 染まる


「あ・・・。」
息がつまる
声がでない
息ができない。
肺が空気を求めているのに
血が酸素を求めているのに

体の周りの黒い物体に全て奪われていく。

意識すらも。




ふと目をさますと
辺りは真っ暗のように思えるのに
どこからか光がさしているのか、視界がある
その光すらも黒く見えて
まるで闇に堕ちているかのようだった

「よう・・・・相棒。」

陽介の声。
はっとして声のほうを向くと、そこには陽介がたっていた。
でも、違った。
「よ・・陽介・・・」
雰囲気が違う。
一瞬の期待はすぐに打ち消された。
「あぁ、俺だよ、相棒。」

金色に光る目。
そこにいるのは、陽介であっても
「シャドウ・・・」
「くく、そうだよ、もうあいつはいない。あいつは消えて、俺だけ残った。
 もう、俺はあいつではない。」
嫌だ、そんなこと聞きたくない
信じるものか
「うそじゃない、俺がココに居ることがその証明。」
聞きたくない。
「・・・・まだ信じないのか。悲しいよ、相棒。」
お前に言われたくない
呼ぶな
それを言っていいのはあいつだけだ
「世界は終ったんだ。」
「・・・・っ・・・・」
「お前のせいで。」
もう周りに絆の存在が感じられない。
自分を支えてくれたものが、全て、消えてしまった
終ってしまった
俺のミスで 世界が変わってしまった

みんな、みんなきえてしまった
「あぁ・・・・」
涙があふれる
こんなところでも、まだ泣けたんだ
泣いたってもう 
「遅いのに。」

「・・なぁ、知ってた?俺、お前が好きだったんだ。」
陽介 が 言う
「ずっと、ずっと。お前のことが。好きで好きでたまらなかった。」
これ以上、俺に何をしろっていうんだ
今、そんなこと言われたって
何もしてやれない!
俺だって、俺だってあいつが好きだったのに
言えないでおわってしまった!!!

涙が止まらない
もうどうしようもなかった
力が抜けていく
心が壊れていく

もう心なんていらない
痛みなんて感じないくらい
壊れてしまえばいい
俺が。

「なぁ、だから、いまここでお前を犯すよ、俺。」
そんな台詞を聞きながら、
心は何も感じなくなっていった。
苦しみさえも、感じなくなった
「だって、今でも好きだから。」
(あぁ、俺も好きだよ・・・陽介。)
たとえ世界が終ってしまったこの世界でも。

















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作者よりひとこと
すいませんでした!

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