ペルソナ小説

□図書館にて
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もうすぐテストだ・・・
勉強しようか。



陽介の場合


「や〜、お前がいて助かるわ・・。マジで。」
とりあえず数学の分からなかった箇所を解き終わり、ひといきついた。
「お前な、教えるのはいいんだが、忘れるなよ・・・・?せっかく教えてやったんだから。」
「わーってるって!絶対忘れないって!」
サンキュ、といって次の教科書を取り出す。
「マジでさ、お前と勉強してると案外勉強も楽しいかも、とか思っちゃって。
 俺、お前に教わったら70点くらい取れそうな気がするもんな〜」
いや、どうせなら100点くらいとってほしいところなんだけど。
「・・・・・。」
「よし、次いくぞ次!」
いいけど、あんまり図書館ではしゃぐんじゃない。

図書館では静かに。




(静か過ぎた・・・・・)
しばらくしてうとうとしだした陽介は、眠ってしまった。
(・・・・いつもの事だけど。)
図書館で寝るとはなんてやつだ
本達に対して失礼だぞ。
・・・今回は本を読みに来たわけじゃないけど。

テスト前までテレビにずっともぐりっぱなしだったし
疲れが取れてないのかもしれない。
しばらく寝かせておくことにした。


「ん・・・・。むにゃむにゃ。」
陽介の寝言がたまに聞こえてくる中、テスト勉強に励んだ。
外は雨だ。
陽介が寝ている静かな状況なら効率が上がるかもしれない。

とりあえず、自分の分のテスト勉強をする。

「サンキュ・・・相棒」

夢の中でも言ってるよこいつは。
少し恥ずかしくなった。
なにやら胸がくすぐったい。
いつも言われてるのにな。

それが本当のこいつの気持ちだってわかるから
本当に感謝されてるんだって実感できるから。

俺たちの絆は誰にだって負けやしない

「おい、陽介。そろそろ帰るぞー。」
「う、うあ。・・・あれ、俺寝てた・・・。」
「あぁ。爆睡してた。」
「悪い、せっかく教えてもらおうと・・・・ふあぁ〜あ。」
おもいっきり欠伸をして背伸びをする陽介
やっぱ疲れてるな、こいつ。
「今日はもう帰ろう。まだテストまでは時間あるし・・いつでも手伝ってやるよ。」
「・・・サンキュ!」

「さ、帰るぜ、相棒。」
「・・・・ははっ、だな。相棒!」

誰かの力になれるなら
こんな勉強くらい、苦にならないんだ。















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作者より一言
もっと甘いのが書けたらいいのに・・・ね・・・
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