ペルソナ小説

□相棒と俺
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俺は最近気づいた事がある

俺・・・・俺は・・・・

(俺は、藤堂の事が好きかもしんない)

なぜかっていわれても
なんかこう、胸がきゅんってしたり
見つめられると
ドキガムネムネ〜みたいな
そんな感じだからだ。
理由なんてない

ま、まぁ元々あいつのことは信頼していて
相棒だとおもってるし。
俺もあいつに信頼されるのが
すっげー嬉しかった。

それが、それだけじゃなかったからだ。
あいつが俺の知らないところで
笑っているのを見ると
苦しくなった。

こないだちょっと俺んちに泊まりに来た時なんて
俺きんちょーしてあまり寝れなかった。

普段、皆と一緒にいるときは隣にいても
全然緊張することなんてないのに

その、二人きり・・・になると
どうも緊張する。
なぜだろう。

・・・というわけだ

結果として、俺はあいつが好きなのではないか
という結論に達した。
あながち間違ってもないとおもう。

そして現在。
俺はそれをあいつに言おうかどうか悩んでいる。

っつーか

「・・・いえるわけねー!!!!」

と屋上で一人叫んでいるわけだ
あぁ、空しい。

「何が言えないんだ?」
「や、いえるわけないっしょ、
俺があいつのこと好きだとか
そんなこといったらもう嫌われるしか選択肢ないじゃん!?」
「あいつって?」
「藤堂だよ藤堂!あいつ男だぞ!?
 いえるわけないじゃん!!・・・・って」
「ふーん。」
いや、ちょっとまて俺は今誰に聞かれた?
おそるおそる振り返る。
そこには、その張本人が立っていた。

「と・・藤堂・・・・・っ!!!?」
いつからそこにっ!!!
「いや、お前が叫んでるから何事かと・・・・」
ってゆーか今俺つい口走った気がするんだけど!?
やばくない?なぁこれやばくない?
俺ピーンチ!!!

陽介は何も言えず固まっている。
「そうか、陽介は俺が好きなのか。」

ばっちり聞かれてたーーーーー!!!
どどどど、どうしよう、俺は一体
こいつに何て説明すれば・・・!?
「落ち着け陽介。」
「いや、だっ・・・おま・・・」
頭の中がぐるぐる ぐるぐる
「・・・・大丈夫、俺もお前が好きだよ。」
・・・・へっ?

思考停止。
だが一瞬で戻った!

「え、マジで?」
「落ち着いたか。」
「え、うん。すっきり。」
一瞬にして頭は冷却されてしまったようだ
「まぁ、そういうことだから。よかったな。」
藤堂は何だが嬉しそう。自慢げだけど。

今まであれだけ悩んでいたのに
こうも簡単に解決してしまった。
しかも。
「・・・・あ、これって両想・・い・・?」

最高に嬉しい形で。

「いや、でもまだ心配だからもっかい言って!」
「・・・・・馬鹿陽介。言うか馬鹿。」
「あ、ちょ、馬鹿って2回言った!ひどっ!」

そのまま階段のほうに歩いていく藤堂を追いかける
「へへ、俺は何度でも言えるぜ!」
嬉しくてしょうがない。悩みがばっちり解消だ
「好きだぜ相棒っ!」

「勝手に言ってろ。・・・あんまでかい声でいうな。」

前にいる藤堂の顔はみえないけど。

「ははっ、だって嬉しいからさ。・・・好きだよ飛鳥。」
一度言ってみたかった。・・・かなり照れる。

「もういい・・・」
すたすたと早歩きで階段を下りる藤堂の顔は見えないけど。

(なんか、照れてる気がする。。。)
お前でも、顔が赤くなったりしてるんだろうか。

今 俺の顔絶対真っ赤だわ。

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