ペルソナ小説

□帰り道 君を探して 歩く
1ページ/1ページ


学校の帰り道。

藤堂と一緒に帰ろうと思ったが、
先に帰ってしまったのか教室に見当たらない。
部活かと思ったが今日はバスケ部休みだしなぁ・・・

何か用事でもあったのかなぁ。
藤堂もいつも何か忙しそうだし。
・・・・・・
別に寂しいわけじゃないよな・・・
毎日会ってるじゃん・・・・

しかたないので一人で帰る事にした。
自転車がない間歩いて帰る。
はぁ、免許とるお金も貯めないとなぁ・・・・

とぼとぼと土手を歩く。
藤堂は何してるんだろう
たまにここで釣りしてたりするけど・・・
いるかな?

そうやって土手のほうを眺めながら歩いた。
・・・・・・・・・。
なんかいた。

藤堂だ
何してんだあんなとこで・・・・

土手の階段に座り込んでぼーっとしている藤堂を発見した・・・

「藤堂・・・?何してんだこんなとこで・・・。」
俺は少し遠慮がちに声をかける
「・・・陽介。・・・・・猫に餌やってた。」
猫・・・・?
よくみると、座っている藤堂のひざの上に
(猫が寝てる。・・・・。・・・いいなぁ。)

どうやら餌をやり続けて気に入られたようで
餌を食べた後にひざの上で眠ってしまったらしい

起こすのもかわいそうだって・・・
ずっと座ってたのか。
でも猫って結構いつも寝てるし・・・・
いつ起きるんだろうこの猫。

藤堂が猫の背中をそっと撫でると、
猫はごろごろと喉を鳴らした。
意外と起きてるんじゃないか?この猫。

「・・・・そろそろ帰らないとな。」
藤堂が優しく猫の首を撫でると
猫は目を覚ましたようで
にゃーにゃーと嬉しそうな声で鳴いていた
藤堂はそのままそっと立ち上がってこちらを向く。

「陽介、腹減ったからどっかいく?」
急に声をかけられて。
「え?あ、うん。お前が行きたいなら。」
少しびっくりした。

どれだけ猫がうらやましいとおもっただろう
まぁ俺が猫になれるわけもないからしょうがないけど

「・・・・・・・。」
藤堂がだまってこっちをみていた
「・・・・ん。何?」
やべ、俺ぼーっとしすぎたかな
ちょっとむっとしてた?
「・・・・何でもない。行こう?」
やっぱり少し 怒ってる
「悪い、ぼーっとしてた。」
そういって藤堂の後を追いかけて

その背中がまたちょっと寂しそうで
なぜか拒否されているようで
あれー、俺何か悪い事したみたい。

「・・・・何か、怒ってる?」
藤堂は何も言わないだろうから
聞いたほうが早いって事は分かってる。
さくっと言われるからたまに傷つく事もあるけど

「・・・・お前が猫ばっかり見てるから。」
は?
「え?」
何か勘違いしてるのか
俺が猫を見てたのは
「・・・・猫がうらやましかっただけなんだけど。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
そういうと藤堂はだまってしまった。


そっか、それで怒ってたのか。
何だか嫉妬された気分。
少し嬉しかった。

「なぁ、飯何食べに行くん?」
俺も腹へってきた
「そうだな、たまには奢ってやるよ。今俺金持ちだから。」
「む、バイトか?」
「や、色々とね・・・・」(にしゅうめ

ふむ、奢ってもらえるなら。
「じゃあ肉だな肉!ファミレス行こうぜ〜。」
「オッケー。」
奢ってもらってばっかじゃあれだけど
今日は誤解したお詫びってことにしておこう


いつか
もっと大きいもので返してやろう



二人で一緒に帰った。
いつもこんな気持ちでいられたらいいのにな










-----------------------
主人公の所持金
400000円 
二週目ですから!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ