ペルソナ小説

□とても魅力的な。
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「ちょっとさー、マジひどいんだけど?」

ジュネスのバイトの女達が
陽介にわめきたてる。

もう何度この光景を見たんだったか
毎回毎回向上心のない奴らだ

全部他人のせいにしてしまえば楽だとおもってるんだろうか

そんな事を言われる陽介の立場に一度なってみろと思う。
なるべく穏便に
怒らせないように
そうやってそいつらにまで気を使って。

つくづくお前は優しい奴だよ。
俺はやさしすぎると思うがね

「・・・またバイトの子?」
自分が思ってた事は陽介には知られないように。
「あぁ、まーな。悪い、嫌な気分にさせちったかな。」
「お前が謝る事なんて一つもないだろ。」
事実、陽介は何もしてない
むしろ相談にのってくれているのに
あいつらは全く気づいていない。
それが許せなかった。

「お前は、優しすぎるよ。」
そこがいいんだけど。
「はは、性分っつーか。俺が怒ってもしょうがないしさ。」
陽介的には自分で終らせたいんだそうだ
これで言い返しても誰かにその怒りが移るだけだから。

そうかもしれない。
だけど、俺にしたら
陽介の辛そうな顔を見るほうがもっと辛いんだけど。
「俺が慰めてやろうか?」
陽介に奢ってもらったジュースのストローを噛みながら言う
案の定陽介は吹き出した
「げほっ・・・お前、急に何を言い出すんだよ!?」
予想通りの行動だ。
満面の笑顔で言ってやる
「何か変な事でも考えたのか?頭でも撫でてやろうかとおもっただけなんだが。」
「・・・・・・別に・・・。それも恥ずかしいからいい。」
遠慮するなって。

俺も含めて
あのバイトの子だっていつかわかるはずだ
いつも陽介が気を使ってくれてたってこと。
あぁでも気づいた後に惚れられたら困るか。

こんなに魅力的な奴そうそういないぜ?









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陽介の優しさは
本当にすごいと思う
惚れるよ。

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