幻水 ティアクライス小説
□心配性
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うちのリーダーは甘い物が好きだ。
ロウを探していたジェイルがロウを発見する。
ロウはお気に入りの屋上で昼寝中。
「ぐう。」
(こんな所で寝たら、風邪をひくといつも言っているんだがな。)
ジェイルの心配をよそにロウはいつもここで昼寝をしていた。
(まぁ、結局風邪をひいたことは一度もないが。)
それでも心配になってしまうのは自分の性分だろう。
それにしても、嬉しそうに寝ている。
(・・・・よだれが。)
「う、うまー。でもこんなに食べきれねーよ・・・ケーキ・・・。」
ロウの寝言。どんな夢を見ているのかは一目瞭然だった。
(夢でも甘い物を食べてるのか、ロウ・・・。)
あまり甘い物ばかり食べると体に悪い。
そう思ってロウから取り上げたことが何度もあった。
特にチョコレートが多い。
(なんだってあんなにもらってくるんだ。)
目をはなすと、その手にはチョコレートがある
そんな日があった。
よだれを拭いてやる。
ロウの寝顔は、幸せそうな顔だった。
嬉しすぎて顔が歪んでいる。そんな感じだ。
(そんなに甘い物が好きなのか・・・。)
好きなのは分かったが、食べ過ぎるのはやっぱりだめだ。
俺がなんとかしないと。
眠っているロウの隣に座る。
とりあえず、今はこのままにしておこう。
あまりにもその寝顔が可愛いから。
ロウに近づく不届き物がでないように、見張る必要があった。
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今までもずっと他の文を書いている時、私のイメージではジェイルがこっそり居たんですがね。ロウの後ろに。
絶対居ると思う。|ω・)