TK過去拍手

過去拍手用ツァウ主*2
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「何だツァウベルン、どーしたんだ?」

ツァウベルンに屋上に呼ばれて、屋上に来て見た。

あいつが呼び出すなんて、何か重要な事でもあったのかな?

ツァウベルンはいつものように木の上で景色を眺めていた。


「あぁ、すまないねロウ。わざわざ呼び出してしまって。」

「わざわざ俺の部屋に手紙なんて置いてな。」

俺の部屋ではできない話しなのか?

「いや、別にそうではないのだが。あそこには監視がついてるからね。」

特に君の幼馴染君あたりがね。

(・・・・。ジェイル、あいついつもいるのか。)

あんまり気にした事なかったけど。

「それで、話って何だ?」

「これを渡そうと思ってね。」

そういってツァウベルンが俺に差し出したのは、
小さな小箱だった。

「何だこれ?」

「開けてみればいい。」

言われるままに、箱の紐を解いて開けてみる。

中身は

「・・・ピアス?」

何で俺に。俺ピアスなんてつけたことねーんだけど・・・・。

「プレゼントだよ。色々君にはお世話になってばかりだから、感謝の気持ちだ。」

「あ、ありがと。 でも、俺ピアスなんて・・・。」

クス、とツァウベルンは笑った。

「意味は、君が大人になったときに分かってくれればいいんだ。」

「・・・・・・なんだそりゃ。」

(君が大人になったら、気付くだろう。ピアスの意味くらい。)

「楽しみだな。その時が。」

(気付くだろうか?私がこんなに前から君の事を想っていたのだと)

「・・・・・・・。よくわかんねーけど。」

とりあえず。

「・・・・やっぱ嬉しいんだな。こういうの。」

少し照れくさかったけど。

早く大人になりたいと思ったけど。

今は今で、自分の思いを表現する。

本当に嬉しいから、さ。


「ありがとう。」


どういたしまして。

ツァウベルンは笑顔で答えた。
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