贈/宝
□それは最終手段。
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主人公の名前だけお借りしました。
にょた主設定はMy設定です。
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「嫌だっ、ぜってーーーーーー着ない!!!!!!」
その日、アレクの部屋では軽い騒ぎが起こっていた。
「ウェディングドレスなんて着れるかばかーーーー!!!」
ムリヤリ着せようとするマリカ達に、アレクは必死で抵抗していた。
事の起こりは、ある人物が作ってしまったウェディングドレスだった。
「・・・・必要になると思ったので。」
必要になる、というのは、アレクが女になってしまったから・・・だと思う。
そう言って彼女が差し出したのが、これ。
純白のウェディングドレスだった。
「一体どうしたんだ・・・・これ。」
その人物に尋ねると。
「・・・・作りました。目視で。」
・・・・との事だった。
「嫌だってばーーー!!!」
部屋の中からはまだアレクの叫び声が聞こえてくる。
見張りを頼まれたグントラムは、その叫び声を聞きながら申し訳なさそうに、
「すみません閣下・・・・。私も見たいです。」
そうつぶやいた。
だが他の男性陣に見せるわけにはいかないので、
ここで見張りをしているというわけだ。
女性陣だけならまだしも。
「可愛いアレクを、他の男に見せるなど・・・・!」
耐えられるはずもない。
見張りをしつつも、部屋の中が気になってしょうがない。
先ほどからアレクの声は止んでいた。
(まだ終らないののか・・・。)
思ったよりあのドレスを着るのには時間がかかりそうだった。
ガチャリ
その時、後ろの扉が開いて。
「ふふふ。お待たせしましたグントラムさん、中へどうぞ。」
なにやら満足そうなマリカ。
言われて中に入ると。
「・・・・・・・・・か・・・・可愛いです・・・・閣下。」
白いドレス。
腰の辺りのラインがしっかりと強調されて。
頭には飾り物の花。
銀色の髪に、さらに真っ白な花がそえられて
ふわふわとした布が、いつものアレクからは想像できないような雰囲気をかもし出しながらも
アレクの普段の元気さも消えていない。
そんな、アレクのために作られたようなドレスだった。
まぁ、アレクのために作られたのだけれど。
「ううう・・・・・恥ずかしすぎる・・・・!!!」
「とてもお似合いですよ、閣下。」
そうとう恥ずかしいのか、俯いて顔をあげようとしないアレクに近づく。
「・・・・顔を上げてください、アレク。もっとよく見せて。」
そっと顔を上げたアレクは、耳まで真っ赤になっていて。
「もうこれ、脱いでいい?」
泣きそうな声でそう呟いた。
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ウボアー (二回目
・・・・というわけで、
リクエストの結婚したいグントラム
を目指してみましたが、いかがでしょうか・・・・!
相互リンクありがとうございます!
これからもどうぞ宜しくです!!