幻水 ティアクライス小説2

眠れない夜の話
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おまけ。


「そういえば・・・お前普通に最近一人で起きてるんだろ?何で俺に起こしてくれって言うんだよ。」

起きれるなら必要ないじゃないか、と。

ロベルトは不思議に思った。

「まぁ、そうだけど。でもやっぱり好きな人に起こしてもらったほうが嬉しいじゃん?」

そういう事を普通に笑って言うもんだから、性質が悪い。

「・・・・べ、別に俺は嫌なんて一言も言ってないけどな・・・っ。」

起こしに行くのはいい。だが。

「だけど、お前、いつも起きてるからさ・・・・。」

せっかく寝顔が見れると思っても、ロウは結構おきているのだ。

「あー・・・まぁ。目覚まし作ってもらったんだけど、あれが結構すごい威力でさ・・・・。」

起きちゃうんだよな、と。

なおさら俺はいらないんじゃないのか?

そう思った。

「ロベルトも使うか?あれ。指定の時刻になると刃物が襲ってくる目覚し。」

「・・・・なんだそりゃ。」

「いやぁ、これがすっごい殺気でさ・・・・。結構修行になるかなーって・・・。」

「・・・馬鹿だろ・・・。」

大丈夫だって、死なないから!

とか言ってロウは笑っていた。

「じゃあ今度は俺がその目覚しより早く起こしに行ってやるよ。」

「へへ、期待して待ってるな。」

「はいはい。」

ロウが期待するのは、おはようのキス。

そんな事は、全く考えていないロベルトだった。
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