(^o^)

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「……寝不足だなコレ」



ふぁあ、とひとつ欠伸をして
布団から出る
カーテンを開ければ
清々しいほどいい天気で



「素晴らしいぐらいのサッカー日和だね…」



キッチンへ行って
朝御飯を食べながら
夜遅遅くまで見ていた
彼らのデータをもう一度見直す

結構名前と顔が一致するぐらい覚えたし
一人一人のポジションも
大体は頭にいれた、
なんて良くできたコーチ!
なんて一人で思いながら着替え始める
顔を洗って歯を磨いて準備完了



「いってきます…!」


高校生になって独り暮らしを始めた為
返事は返ってはこない

今行ってる高校に行きたくて
家からだとどうも遠いと言うことで
親元を離れてここに
独り暮らしするようになった
独り暮らしを始めて
そこそこ経つので寂しくはないけど



「(コーチしてる間は響木さん曰く給料もあるらしいし)」



今やってるバイトを休んで
さらに好きなサッカーに関わることができて
お金も貰えて海外にも行けるなんて
考えてみればすっごく贅沢だ…!
しっかり給料以上の働きをしなければ
とまた肩に力が入ったのもまた別の話




そんなことを考えていたら
目の前にはあの雷門中!

少し前までは宇宙人が
うんたらかんたらで
有名になってたなぁ…
なんて考えながら
まだ早いのか
選手達が誰一人いないグランドに着いた



「(早すぎたかなぁ……あ)」



視線の先には多分監督の久遠さんではないだろうか
そのまま無視というのもあれなので
声をかけることにした



「あ…あの…!」


「!…あぁ、お前が名字か、話は聞いている。これからよろしく頼む」


差し出された右手に少し驚きつつ
すがさず久遠監督の手を握り握手をする


「話は聞いていると思うが、名字には選手の技術面の向上に手をかして欲しい」


「あ、はい。力になれるかは分かりませんが頑張ってみます」



と笑えば久遠監督も少し笑ってくれた
なんだ、結構優しい人だと胸を撫で下ろし
よろしくお願いします、と頭を下げた





(始めてだらけでどきどきわくわく!)





120101

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