サイクル

□サイクル2
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ハァ…ハァ…




どれくらい走っただろうか?





僕のような人間が街へ出たら大騒ぎになってしまうから、反対側の丘へと歩みを進めていた。





ふと後ろを振り返って見る。








丘には明かりは無かった。
あるとしたら視界の隅に見える街の明かりだけ…








僕みたいだと思う。












いつも遠くから光を見ているだけで、光の中に入れない僕…












自嘲気味にフっと笑う。再び逃亡するために街へ背を向けようとした時…














「何をしているのです?」
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