サイクル
□サイクル5
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「恭弥君、今日は君に会ってもらう人物がいます。」
この白衣にメガネでいかにも怪しい人間、六道骸との生活が始まってからそろそろ2週間になる頃、奴はこんなことを言い出した。
「…誰に?」
「僕の所属してる科学組織の最高責任者です。」
「会ってどうするの?」
「どうするという訳では無いのですが、君もここで暮らす以上主に挨拶をするのは礼儀でしょう。」
正直めんどくさい。
ここで暮らしてるのだって自らの意識ではないのに、最高責任者と会わなければならないなんて。
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