サイクル

□サイクル7
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「貴方は能力者が偉いとか、力の差が歴然だとか考えているのでしょう?」


骸は眼鏡をかけていても視線は強烈だった。







僕が顔を背けることを忘れてしまうくらいに…









能力者が偉いと思ったことはない。




そもそもこんな能力で天下がとれるとか、全世界を操れるとか、自分の能力を肯定的に考えたことはなかった。




だけど力の差があるのは


「当然でしょ。」



僕の能力は一般人にとっては脅威以外の何物でもないだろう。


だから群れるのだ。


群れて異端である能力者を貶して、嘲笑ってそして捨てる。



そうしなければ自己を守れないから。




能力者を恐れているから。










「当然…ですか?確かに貴方の答えは正しいです。ただし、力の差が上なのは……貴方が言う一般人様のほうなのですよ。」





「…は?」




何を言ってるんだ?


少なくとも骸は僕の能力を知ってるはず。



今だって研究員を潰した。


厳戒体制のミルフィオーレを脱出したのも僕がこの能力を持っていたから。




他にもこの能力で良くも悪くも僕の障害になるものは全て排除した。


それなのに…




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